マラソンの走力を決める3大要素|レベル別ペースと練習メニュー【マラソントレーニングの基礎基本②】|ぼっちランナーズ【BRC】

マラソンの走力を決める3大要素|レベル別ペースと練習メニュー【マラソントレーニングの基礎基本②】

上原 一真

こんにちは。
ぼっちランナーズ【BRC】代表の上原です。

マラソントレーニングの基礎基本、今回は「マラソンランナーの走力を決定する3大要素」です。

常々言っていることではありますが、本当に基礎基本のところなので、改めてお伝えします。今回は、それぞれのペースの目安と、鍛えるための練習メニューを中心に書いていきます。

(動画で見たい方はこちら)

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走力を決定する3大要素

  1. VO2max(最大酸素摂取量)
  2. LT値(乳酸性作業閾値)
  3. ランニングエコノミー

マラソンランナーの競技力、走力を決定する要素となると、この3つに分類されるかなと思います。一つずつ見ていきます。

① VO2max(最大酸素摂取量)

一定時間内に、体内に取り込める酸素の最大量のことです。端的に言うと、最大スピードです。

どれくらいのペースか

11〜12分間継続できるペースです。市民ランナーのレベルであれば、3000mのレースペースくらいが、VO2maxに匹敵するかなと思います。

11〜12分間、本当に全力を出し切って走り続けた時の平均的なペース。マラソンランナーにとっての最大スピードと言えると思います。かなり速いペースと捉えてもらって構いません。

レベル別の目安は、こんな感じです(1kmあたり)。

  • サブスリー:3分41秒
  • サブ3.5:4分16秒
  • サブ4:4分54秒

VO2maxを高める練習

  • 1000m(または3〜5分間走)×3〜5本 リカバリー:90〜120秒のジョグ
  • 400m(または1分間走)×10〜15本 リカバリー:60〜90秒のジョグ

どちらもVO2maxペースで走るインターバルです。速く走ることと休息を繰り返すトレーニングで、速く走った後は、ゆっくりしたジョグで休息して体力を回復させてから、また次を走ります。

VO2maxを高める王道的なトレーニングと言われています。1000m×3本、1000m×5本などは、聞いたことがある方も多いんじゃないでしょうか。距離ではなく、3〜5分間走のように時間で区切ってもいいと思います。

大事なのは、しっかりVO2maxペースまでスピードを上げることです。VO2maxの刺激を与えるから、VO2maxが高まります。

② LT値(乳酸性作業閾値)

血中の乳酸濃度が急激に上昇するポイント、と言われてもわかりにくいと思うので、端的に言うと、スピード持久力です。そこそこのスピードを持続させる力だと思ってください。

VO2maxよりもスピードは遅くなりますが、その代わり、ギリギリ持続させられるペースです。

別の表現をすると、きつくなり始めるペース。きつくなり始めるということは、楽に走れる最速ペースということです。楽でもなく、きつくもない、その境界線くらいのところですね。

LT値が高まると、楽に走れる最大スピードが高まります。速いスピードで走ってもきつくならない、つまりスピード持久力が高まる、ということです。

なぜLT値が大事なのか

マラソンは、きつくなったらゲームオーバー、失速します。きついペースで走るスポーツではなく、楽に感じるペースで余裕を持って走り続けることが大事なんです。

だから、LTペースを上げて、楽に走れる最大スピードを高めておくことが非常に大事になってきます。

どれくらいのペースか

練習時であれば20〜30分間、レース時であれば40〜60分間継続できるペースです。VO2maxペースの2〜3倍くらいの時間、持続できるペースということになります。

レベル別の目安は、こんな感じです(1kmあたり)。

  • サブスリー:4分00秒
  • サブ3.5:4分38秒

LT値を高める練習

  • 4000〜8000m(または20〜30分間)のLT走(テンポ走)
  • 3km(6〜12分)×3〜4本 リカバリー:3〜5分のジョグ
  • 1km(3〜5分)×7〜8本 リカバリー:2〜3分のジョグ

LTペースにも、ある程度幅があります。1kmあたり10秒くらいの幅だと思ってもらっていいんですが、細かく分けるとLT1とLT2に分けたりもします。そこまで考えなくてもいいので、ざっくりとLTペースと捉えるのでもOKです。

3km×3〜4本や1km×7〜8本は、LTペースの刺激を小分けにして何度か繰り返す練習です。

VO2maxの練習(1000m×3〜5本)よりも本数が増えていますが、本数を増やす時はペースを落としてあげてください。全体的なトレーニングの負荷を同じくらいにしてあげるイメージです。

③ ランニングエコノミー

少ないエネルギーで、いかに長く速く走れるか。省エネで走る能力です。

少ないエネルギーで速く走れたら、そういう人はマラソンで結果を出せますよね。省エネで高いパフォーマンスを発揮できる能力です。

ただ、非常に複雑な概念で、さまざまな要素が絡み合っています。なので、ランニングエコノミーの向上に直結する特定のトレーニングは、あまりありません。マラソンランナーの総合力だと思っています。いろんな要素を高めていった結果、それがうまく噛み合った時に、ランニングエコノミーが高まる。そういうイメージでいいかなと思います。

あえて構成する要素を分類するとすれば、エネルギー代謝的な要素、筋肉・循環器的な要素、ランニングフォーム的な要素の3つになるかなと思います。

記録が停滞している人こそ、基本に立ち返る

VO2max、LT値、ランニングエコノミー。この3つのどれかに、あなたの伸びしろがまだまだあると思います。

自分は今、この中のどれが足りないのか。そういうところを考えていただけるといいのかなと思います。

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あなたの現状、目標、タイプに応じて、自分に合ったトレーニングメニューが見つかるヒントになると思うので、暇つぶしがてら、ぜひやってみてください。

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それでは。

ぼっちランナーズ【BRC】
代表 上原一真

上原 一真
上原 一真
ランニングコーチ / ぼっちランナーズクラブ【BRC】代表
Profile
株式会社SmilesMiles 代表取締役
1992年生まれ、鹿児島県出身。

2005年、中学時代より走り始めランニング歴は20年以上。ランニング指導歴は10年以上。

1500m~5000mなどのトラック競技から100kmを超えるウルトラマラソン, トレイルランニング, 駅伝など幅広く嗜む。
フルマラソンの自己ベストは、2時間34分16秒 (2021年)。

2015年から市民ランナー向けにランニングの指導を始め、サブ4~サブ2時間35分まで様々なレベルの市民ランナーの自己ベスト達成をサポートしてきた。

現在は、オンラインランニングクラブ【ぼっちランナーズ / BRC】を主宰。
「ひとりで頑張るランナーに、もっと強くなるきっかけを与え、自己重要感が高まるランニングを楽しんでもらう」をテーマとして指導に力を入れている。
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