フルマラソン1週間前の練習はどうすればいい?|練習できている人と練習不足の人で正反対になる理由|ぼっちランナーズ【BRC】
Q&A

フルマラソン1週間前の練習はどうすればいい?|練習できている人と練習不足の人で正反対になる理由

上原 一真

こんにちは。
ぼっちランナーズ【BRC】代表の上原です。

今回は、YouTubeにいただいた質問にお答えします。

フルマラソン1週間前の練習って、どうしたらいいですか?

ありがとうございます。

(動画で見たい方はこちら)

1週間前の練習だけで、走力が大きく変わることはない

よくいただく質問です。レース1週間前をどう過ごすかは、結構迷うと思います。調べてみると、「体を休めた方がいいから、走る日数を控えましょう」という情報もあれば、「1週間前でも刺激はちゃんと入れた方がいい」という情報もあります。言っている人によっては、正反対のことを言っていたりもしますよね。

ただ、大前提としてお伝えしたいのは、フルマラソン1週間前の練習だけで、その人の力が劇的に変わることはない、ということです。それまで全然練習していなかった人が、1週間前にこれをやれば一気に速くなる。そんな練習メニューがあったら、逆に僕が知りたいくらいです。

フルマラソンの練習は、最低3ヶ月、できれば6ヶ月くらいのトレーニング期間を取って、長期のスパンで組み立てるものです。その結果として、最後の1週間はこういう練習になる、と決まってきます。なので、1週間前の練習だけを切り出して答えるのは、すごく難しいんですよね。

とはいえ、それでは答えにならないので、前提を2つのパターンに分けて、具体的にお話しします。

  • パターン1:予定通りしっかり練習できている
  • パターン2:あまり練習できていない

パターン1:しっかり練習できている場合は「疲労を抜く」

3ヶ月、4ヶ月、6ヶ月と、ある程度長いスパンで練習を組み立てて、その通りにしっかり練習できている状態です。

この場合は、それまでたくさんトレーニングをしてきているので、疲労も溜まっているはずです。なので、レースの1〜2週間前になったら、疲労を抜いてあげないといけません。

量は減らすけど、質は落とさない

疲労を抜くには、練習の量を減らします。ただし、質は落としません。走行距離は減らしていきますが、動きのキレを落とさないように、ちょっとしたスピード刺激は入れていきます。疲労を溜め込むような練習はしなくていいので、刺激としてちょこっと入れるイメージです。

30km走は4週間前が最後

1週間前に30km走をやってしまうと、さすがに疲労が残ります。30km走はレースの4週間前くらいが最後のチャンスで、それより直前にやるのはあまりおすすめしません。

WINNINGの最後の1週間

もう少し具体的に言うと、BRCで販売している練習メニューテンプレート「WINNING」では、最後の1週間はだいたい決まった組み立てになっています。

  • 最後のポイント練習は、レースが日曜日なら水曜日(3〜4日前)。3000m、2000m、1000mを、それぞれ決めたペースで走る
  • 1週間前はファルトレクなど。最低限の距離は踏みつつ、疲労が溜まらない程度にスピードを入れる
  • つなぎの日は、距離もスピードも追い込まない。疲労を抜くことを最優先にした距離とペース設定

詰め込むような練習はしなくていいので、焦らずに、量を減らして質をキープする過ごし方ですね。

パターン2:練習不足の場合は「調整しなくていい」

本来はこのくらい練習しないといけないのに、ずっと低空飛行で、練習が全然足りていない。そういう場合は、調整も疲労抜きもしなくていいです。そもそも、抜くほどの疲労が溜まっていないので。

練習不足の状態から、さらに練習量を落とすと、もっと練習不足になっていきます。なので、最後の最後まで、しっかり練習した方がいいと思います。多少疲労が溜まったとしても、練習をしっかりすることでパフォーマンスが上がることの方が期待できます。ギリギリといっても、3日前くらいまでは、まあまあ強めの練習を入れてもいいのかなと思います。

1週間前に30km走はあり?

練習不足の方であれば、1週間前に30km走をやってもいいかもしれません。

ただ、人生で初めての30km走なら、やらない方がいいと思います。これまでに何度か30km走をやったことがあって、30km走っても1週間で疲労を抜いてレースを走れる、という感覚があるなら、ありだと思います。そうでなければ、30kmは走らなくていいです。20kmくらいならいいんじゃないでしょうか。1週間前に40kmとかだと、さすがに1週間では疲労が抜けないと思うので、それはおすすめしません。

とはいえ、これはあくまで一例です。パターン2は、それまでの練習次第で本当に大きく変わるので、「これをやった方がいい」と具体的に言うのが難しい、というのが正直なところです。

まとめ:まずはこれまでの練習を正確に把握する

  • 1週間前の練習だけで、走力がガラッと変わることはない
  • まず、自分がこれまでどういう練習をしてきたのかを正確に把握する
  • しっかり練習できている人は、量を減らして質を保ち、疲労を抜く
  • 練習不足の人は、3日前くらいまで練習を詰め込んでいい

しっかり練習できているときと、できていないときを同じように考えてしまうと、レース前1週間の過ごし方は、まったく正反対のやり方になってしまいます。最終的には、自分の疲労具合を見ながら細かく調整していくことになると思います。

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あなたの現状、目標、タイプに応じて、自分に合ったトレーニングメニューが見つかるヒントになると思うので、暇つぶしがてら、ぜひやってみてください。

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それでは。

ぼっちランナーズ【BRC】
代表 上原一真

上原 一真
上原 一真
ランニングコーチ / ぼっちランナーズクラブ【BRC】代表
Profile
株式会社SmilesMiles 代表取締役
1992年生まれ、鹿児島県出身。

2005年、中学時代より走り始めランニング歴は20年以上。ランニング指導歴は10年以上。

1500m~5000mなどのトラック競技から100kmを超えるウルトラマラソン, トレイルランニング, 駅伝など幅広く嗜む。
フルマラソンの自己ベストは、2時間34分16秒 (2021年)。

2015年から市民ランナー向けにランニングの指導を始め、サブ4~サブ2時間35分まで様々なレベルの市民ランナーの自己ベスト達成をサポートしてきた。

現在は、オンラインランニングクラブ【ぼっちランナーズ / BRC】を主宰。
「ひとりで頑張るランナーに、もっと強くなるきっかけを与え、自己重要感が高まるランニングを楽しんでもらう」をテーマとして指導に力を入れている。
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