継続がすべて。持続可能なトレーニングを設計せよ。【マラソン攻略のマインドセット⑤】
おはようございます。
BRC代表の上原です。
本日も
Transformation
〜自己変革90日間メール講座〜
をお送りします。
【#87日目】のコンテンツはこちら。
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■ マインドセット⑤ 継続がすべて。持続可能なトレーニングを設計せよ。
(再生時間 : 4分45秒)
連日お届けしている
『8個のマインドセット』。
本日のメッセージは、
継続がすべて。
持続可能なトレーニングを設計せよ。
です。
マラソントレーニングは、
「継続が命」。
あまりにも月並みな言葉ですが、
これが真理です。
日本のトップランナーも、
世界のトップランナーも、
「トレーニングで
一番大事にしていることは
何ですか?」
という質問に対して、
口を揃えたように
「継続すること」
と答えます。
だから、
「いかにトレーニングを継続するか」
という問いは、
我々ランナーにとって
永遠のテーマである
と言っても過言ではないでしょう。
まあ、
あまりにも自明過ぎて
今さら僕が言うまでもないこと
なのかもしれませんが・・・。
とにかく、
「継続」という言葉は、
マラソン・ランニングに限らず、
あらゆる自己研鑽において
切っても切り離せない
キーワード。
アメリカの作家で、
数々のアスリートや経営者の
パフォーマンスコーチを
行ってきた
ジェームズ・クリアー氏は、
著書『Atomic Habits』
※邦題: 『複利で伸びる1つの習慣』
の中で以下のように述べています。
=================
“Success is the product of daily habits—not once-in-a-lifetime transformations.”
― James Clear, Atomic Habits: An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones
成功とは日々の習慣の賜物であって、生涯に一度の変革によってもたらされるものではない。
― ジェームズ・クリアー著 / 『複利で伸びる1つの習慣』より
=================
この言葉にも
表されている通り、
「日々の習慣」こそが
成功をもたらす。
日本にも
「継続は力なり」
という言葉がありますが、
これはもう言うまでもなく
この世の真理の一つです。
だから、僕は
これまでのメールでも
「習慣(ルーティン)」の
重要性をひたすら
説いてきました。
では本日は、
そこからもう一歩踏み込んで
考えてみたいと思います。
「継続が大事なのは分かった」と。
でも、
あなたが知りたいのは、
「どうやって継続すればいいの?」
っていうことですよね?
だって、
マラソンでも、
ランニングでも、何でも、
挫折する一番の原因って
「継続できないこと」
ですから。
そんなに簡単に継続できるなら
苦労はしませんよって話です。
これに対する答えは、
もちろん一つではありませんが、
僕が多くの市民ランナーを
見させていただく中で、
最も「継続を阻んでいるもの」
があります。
それは、みんな
「一発大きいやつを狙い過ぎ」
だということ。
別の言葉で言い換えると、
日々の練習で
「自分の力の
100%とか120%を
出そうとしている」
ということです。
「毎日を全力で」とか言うと、
響きは良いですが、
現実的には無理があるんですよ。
毎日毎日
100%とか120%とかの力で
練習していたら、
絶対どこかで怪我しますから。
あるいは、
オーバートレーニングになって、
練習すればするほど
足が遅くなる悪循環に
陥ってしまいます。
だから、
このフレーズも
これまでのメールで
何度も出してきましたが、
マラソントレーニングは、
「腹7〜8分目の練習」を
継続すれば良いんです。
ポイント練習であっても
ちゃんと余裕を持った状態で
丁寧にこなすことが大事。
じゃないと継続できませんから。
で、つなぎ練習であれば、
もっと出力を落として
「腹4〜6分目」でOK。
つなぎ練習は、
そもそも鍛えることが
目的ではないので、
とにかく頑張り過ぎないように
気をつけて下さい。
・・・・・
で、こう言うと、
おそらく多くの人が
「えっ、それじゃ
物足りない気がする…」
と感じるかも知れませんが、
そうです。
「物足りない」くらいで
ちょうど良いんです。
なぜなら、
「物足りない」くらい
じゃないと継続できないから。
僕が作る練習メニューは、
基本的に
「余裕を持ってこなす」
ことを大事にしていますから、
人によっては(特に男性)、
物足りなく感じられると思います。
で、そういう人たちは
「上原さんの練習メニューは
物足りないですよ」
「自分はもっと走れますよ」
とか言って勝手に
・ペース走の
設定ペースを上げたり
・距離走の
設定距離を増やしたり
・インターバルの
設定本数を増やしたり
してしまいます。
・・・でもね。
そういうことをすると、
大抵どこかで怪我をしたり
オーバートレーニングに
なってしまうんですよ。
僕はいろんな
市民ランナーを見てきて、
最終的に
「物足りないくらいの
練習がベスト」
と結論付けているわけで、
敢えて「設定ペース」や
「設定距離」を
抑えめにしているんです。
なぜなら、
それで失敗するケースを
山ほど見てきたから。
で、
「設定ペース」にしろ
「設定距離」にしろ
「設定本数」にしろ
最も堅実にトレーニング効果を
得られるラインはどこか、
長年の指導経験から見極めて
僕は練習メニューを作っています。
だから、
僕の練習メニューやアドバイスを
無視して、
勝手にトレーニング負荷を
上げてしまう人は
大抵上手くいかないんですね。
ちょっと話がそれましたが、
要は一度の練習で
「無理をするな」
「欲張るな」
「一発大きいやつを狙うな」
ということです。
「無理をする」ってことは、
それはもはや
習慣にはなり得ません。
一時的に頑張った気分は
得られるかもしれませんが、
それでは長続きしないのです。
例えば、Aさんが
30km走でめちゃくちゃ頑張って、
性根尽き果てるまで
力を出し尽くしたとします。
Aさんは、
まさに100%の力で
30km走を実施しました。
すると、
Aさんは
その翌日から疲労困憊で
その後2週間
全く走れませんでした。
で、2週間ぶりに
また30km走を
100%の力で実施する。
すると、今度は
前回実施した30km走よりも
遅くなっていました・・・。
これまでのメール講座を
受けてきたあなたなら、
Aさんが失敗した理由が
分かると思います。
・・・そうですね。
Aさんは、
前回の30km走と
今回の30km走の間で
全く走っておらず、
完全にトレーニングの継続が
途切れてしまっています。
トレーニング全体の
繋がりが全くありません。
だから、
成長しないんです。
この例で言えば、
確かにAさんは
30km走を頑張っています。
でも、
「30km走を頑張っているだけ」
なんですよ。
トレーニングの仕組みとか、
トレーニングの目的とか、
トレーニングの効果とか、
何も考えていないし、
長期的に物事を見ていない。
これでは、全くもって
「持続性のあるトレーニング」
とは言えません。
だから、
大きな成果も成長も見込めない。
ジェームズ・クリアー氏が、
「成功は
生涯に一度の変革によって
もたらされるものではない」
と言っているように、
マラソントレーニングでは、
単発の練習だけを頑張っても
成果は出ないんです。
むしろ、
単発の練習を頑張り過ぎて、
トレーニングの継続が
途切れてしまったら
大きなマイナスが
発生してしまいます。
だから、僕はとにかく
「持続性のある
トレーニングをして下さい」
と言い続けますし、
「腹7〜8分目の練習でOK」
「物足りないくらいで
ちょうど良い」
と言い続けます。
一発一発は
大きくなくて良いんです。
そうではなくて、
「小さなプラスの積み重ね」を
大事にして下さい。
それが
あなたを大きな成功へ
連れて行ってくれますから。
・・・・・
はい。
今回の話は、
「頑張り屋さん」の方ほど
陥ってしまいがちな
危険な罠です。
なので、
特にこのメールの読者さんには、
当てはまる人が多い気がしています。
でも、
本当に注意して下さいね。
「頑張る」っていうのは、
頭を使わずともできることで、
それが必ずしも成果に
繋がるわけじゃないんですよ。
例えば、
もしあなたが
“間違った方向性”で
頑張っていたとしたら?
・・・・・
あなたの努力は水の泡に
なってしまいますね。
だから、
自分は「正しい方向性」で
努力できているのか。
そこをしっかり
自分の頭で考えて下さい。
「正しい方向性」で
努力ができてさえいれば、
その努力は
ちゃんと報われますから。
「報われる努力」を
コツコツと
積み重ねていきましょう。
それでは、
本日の動画も最後まで
しっかり視聴して、
「継続」のマインドセットを
頭に刻み込んでいって下さい。
ではまた。
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■ マインドセット⑤ 継続がすべて。持続可能なトレーニングを設計せよ。
(再生時間 : 4分45秒)
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
ぼっちランナーズ【BRC】
代表 上原一真